Schreibpraxis

文章練習

エンジニア的、ドイツ語学習の手始め

一ヶ月ぶりの更新です。
まずは近況から。

ドイツで生活どころか仕事をしているので、周囲はドイツ人だらけ。
先日、上司(ドイツ人)と面談したときも「ところで、ドイツ語の上達はどんな感じ?」という話題を突然ぶっこまれました。

「使えるようにするために、まず基本的な語順をハッキリさせて〜」という話を始めたら、「それは僕らが通常やるやり方とはだいぶ違うね。かなりエンジニアリングなやり方だ」というコメントをもらいつつ、「とりあえず使え、さすれば開かれん」と。

彼は「使わないと上達しないんだから、そんなエンジニア的完璧主義はやめて誰かとドイツ語で話しなさい」という主張だったのですが、決して完璧を目指して話さないのではなく、なんとなくでもルールがよくわからないから、一言目に何から言い出して良いのかわからずモジモジしてるだけなんです。

モジモジはあと数ヶ月は続く気がするんですが、忘れる前に「エンジニア的ドイツ語学習方法」を記録しておこうと思います。いつか上司に長い話ができるようになったときに、話を短くするために。

エンジニア的(?)ドイツ語学習方法

上司に言われた通りのタイトルを付けたけれど、すべてのエンジニアが似た考えをするわけではありません。
きっと「問題の特定」を具体的にやる部分が「エンジニアリング」という印象を持たれたのだろうと思います。本当は「どうしたら良くない頭を良く見せられるか」みたいなどうでも良いことばかり考えてエンジニア的とは遠いんだけどね。

 

閑話休題

問題の特定 (Step 1):問題の性質による分類

言語を学習するにあたって、単語の記憶や文法の理解といった、労力をかける性質の違う部分をハッキリさせて「どれくらい疲れるか」を把握してないと全体の苦労は大変なことになります。

  • 文法:規則を理解する部分。
    言語学習の中で、比較的短時間で済み、覚える内容は少ない。しかしルール(規則)は頻繁に必要になるため、特に日常の会話で使う部分は完璧に把握しておく必要がある。
  • 単語:記憶する部分。
    多くのものについて、日数をかけなかればならない。具体的に言うと単語。動詞や、名詞とその性別などである。
    文法の例外処理なども、こちら側に入る部分もある。(「言葉の乱れ」的な)

具体的に、ドイツ語のどの部分を上の分類でどう分けるかが問題なんですが、
エンジニアっぽく実用時のことを想像して「自分でドイツ語の文を組み立てるときにどこでつまづくか」という妄想を駆使する方向で行きます。文の組立てについては、前回の記事を参照。(下につづく)

 

問題の特定 (Step 2):問題の性質が異なる部分の特定

前回まとめたドイツ語の語順を使って、「文頭から組立てていってつまづくところ」を図に落書きしてみました。

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ざっくりつまづく部分をリストにまとめると下記のような感じです。
【こんな期間でできそうだ】という予想も一緒に。

  • 規則がわからずつまづく
    【一週間以内】名詞の姓の格変化、形容詞の格変化、関係代名詞の格変化と用法
    【三ヶ月以内】述部の組立て
  • 知識がなくてつまづく
    【三ヶ月以内】再帰代名詞を目的語にとる動詞、前置詞の格支配
    【不明】名詞の姓、単語全般(動詞、名詞、形容詞、副詞)

問題の内容がハッキリしてきた気がするので、実際どうしようかと具体的な手段を立ててみます。

 

問題の解決案 (計画):効率的な学習方法の計画立案

「規則を理解する」

全体像をつかむ → 詳細を理解する

という順で組み立てる。詳細を理解するところから始めてしまうと目的が曖昧になりやすいから、というだけの理由である。

文の構造が頭に入っていれば、文を組み立てる手順は下記の通りである。学習する順番もこれと大差ないと思う。

  1. 述部の組立て
    (動詞の話法、態、時制、現実・非現実、助動詞)
  2. 主語・目的語の組立て
    (目的語の格変化、冠詞類の格変化、形容詞の格変化、関係代名詞の用法、zu不定詞
  3. 副詞句の組立て
    (前置詞の格支配・短縮形。学習の優先順位の便宜上、規則の方に記述)

「単語を覚える」

単純に日々単語の意味や用法を覚える。

単語の覚え方などは別途、後日。

 

規則の部分は、具体的にはこんな計画でやっていってみようと思います。

  1. 述部の組立て方の規則をハッキリさせる。
  2. 述部の意味するところのイメージをつかむ。
  3. 形容詞が名詞の前から修飾するときに規則をまとめる。
  4. 名詞の後ろから修飾するものと、それぞれの特徴をまとめる。
  5. 名詞の性の覚え方を決める。

 

今日はここまで。